医薬経済オンライン

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薬剤師を悪人視しない「麻取法」

「レンドルミン」大量盗難に気づかない病院

2010年10月15日号

 8月23日、まだ午前の診療が始まる前のことだ。東京都健康長寿医療センターに出勤したひとりの女性薬剤師が体調不良を訴え、センターの救急外来に運ばれた。 熱や下痢の症状が見られたその女性は、意識障害もあり、そのままセンターの内科病棟に入院。だが、その後、看護師が彼女の病室から大量のある薬剤を見つけたことで、事態は思わぬ方向に進む。 見つかったのは「レンドルミンD錠」。睡眠導入剤で、大量に使い続けると依存症を生じることがある。このため1回の投与期間に、30日の限度があり、大量に入手できないようになっている。そんな薬剤が約620錠も見つかった。 薬剤師であっても、これだけの量を私的に所有しているのは不自然だった。すぐにセンターは、在庫薬剤と処方実績の調査を指示。その結果、4〜8月だけで3万4000錠ものレンドルミンが所在不明になっていることが発覚した。...  8月23日、まだ午前の診療が始まる前のことだ。東京都健康長寿医療センターに出勤したひとりの女性薬剤師が体調不良を訴え、センターの救急外来に運ばれた。 熱や下痢の症状が見られたその女性は、意識障害もあり、そのままセンターの内科病棟に入院。だが、その後、看護師が彼女の病室から大量のある薬剤を見つけたことで、事態は思わぬ方向に進む。 見つかったのは「レンドルミンD錠」。睡眠導入剤で、大量に使い続けると依存症を生じることがある。このため1回の投与期間に、30日の限度があり、大量に入手できないようになっている。そんな薬剤が約620錠も見つかった。 薬剤師であっても、これだけの量を私的に所有しているのは不自然だった。すぐにセンターは、在庫薬剤と処方実績の調査を指示。その結果、4〜8月だけで3万4000錠ものレンドルミンが所在不明になっていることが発覚した。 女

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