新薬価制度は再編の起爆剤 | 医薬経済オンライン

Holmes&Vaccine

新薬価制度は再編の起爆剤

第8回　〜失われる希望〜

コイツ・ドナン

2010年10月15日号

【これまでのあらすじ】日本の製薬企業が、がんなどのスペシャリティ領域に活路を見出し、企業買収に乗り出すことは、日本の医療制度にとってもいいことかもしれない。そう指摘したホームズだが、なぜか表情は浮かない。これらの領域が、押し並べて外資系が優位に立っているからなのか。　輸入品やバルク輸入の依存度が高い領域があることは、私も知っていた。しかし、このことが、新薬創出加算の対象品目と関係しているなどとは、まったく想像できなかった。この関係性を、もう少し詳しく知りたい。　「ホームズ。つまりだ、つまりだよ。がん領域などは国内企業が参入していない分、競合が少ない。だから、価格競争も起こりにくい。従って、加重平均乖離率を超える数値になることは少ない。そういうことなのかい」　しどろもどろになりつつも、私が着目したのは、疾患領域の輸入依存度と新薬創出加算... 【これまでのあらすじ】日本の製薬企業が、がんなどのスペシャリティ領域に活路を見出し、企業買収に乗り出すことは、日本の医療制度にとってもいいことかもしれない。そう指摘したホームズだが、なぜか表情は浮かない。これらの領域が、押し並べて外資系が優位に立っているからなのか。　輸入品やバルク輸入の依存度が高い領域があることは、私も知っていた。しかし、このことが、新薬創出加算の対象品目と関係しているなどとは、まったく想像できなかった。この関係性を、もう少し詳しく知りたい。　「ホームズ。つまりだ、つまりだよ。がん領域などは国内企業が参入していない分、競合が少ない。だから、価格競争も起こりにくい。従って、加重平均乖離率を超える数値になることは少ない。そういうことなのかい」　しどろもどろになりつつも、私が着目したのは、疾患領域の輸入依存度と新薬創出加算、そ

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