医薬経済オンライン

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くすりと切手と音楽を

がんを克服した音楽家

第42回

財団法人MR教育センター常務理事 平林敏彦

2010年10月15日号

 今年、2人の音楽家ががんで話題となった。ひとりは指揮者の小澤征爾、もうひとりはテノール歌手のプラシド・ドミンゴである。 小澤征爾は1935年生まれで、9月に75歳になった。若い頃からヨーロッパで修業し、フランスのブサンソン国際青年指揮者コンクールで優勝したのち73年からボストン交響楽団の音楽監督として活躍、92年には桐朋音楽大学の恩師である齋藤秀雄の偉業を称えたサイトウ・キネン・フェスティバルを立ち上げた。毎年9月に長野県松本市で開催されている。さらに03年からは、ウィーン国立歌劇場の音楽監督として活躍してきた。 しかし、今年初めに、初期の食道がんが見つかり手術し、成功した。そして秋のサイトウ・キネンで復帰すべくリハビリに励み、チャイコフスキーの《弦楽セレナーデ》やベルリオーズの交響曲などを指揮する予定だった。しかし、元来の持病だった腰痛のため、《弦...  今年、2人の音楽家ががんで話題となった。ひとりは指揮者の小澤征爾、もうひとりはテノール歌手のプラシド・ドミンゴである。 小澤征爾は1935年生まれで、9月に75歳になった。若い頃からヨーロッパで修業し、フランスのブサンソン国際青年指揮者コンクールで優勝したのち73年からボストン交響楽団の音楽監督として活躍、92年には桐朋音楽大学の恩師である齋藤秀雄の偉業を称えたサイトウ・キネン・フェスティバルを立ち上げた。毎年9月に長野県松本市で開催されている。さらに03年からは、ウィーン国立歌劇場の音楽監督として活躍してきた。 しかし、今年初めに、初期の食道がんが見つかり手術し、成功した。そして秋のサイトウ・キネンで復帰すべくリハビリに励み、チャイコフスキーの《弦楽セレナーデ》やベルリオーズの交響曲などを指揮する予定だった。しかし、元来の持病だった腰痛のため、《弦楽

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