医薬経済オンライン

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深刻さ増す日本の「医療ITラグ」

10年どころではない韓国との格差

2010年10月1日号

 韓国ソウルの中心を東西に貫く大河、漢江(ハンガン)。その南側の新興開発地域、江南(カンナム)に、カトリック大学校ソウル聖母病院はある。ICU110床を含み、病床数1200床を誇る韓国でも有数の巨大病院だ。昨年リニューアルしたばかり。最先端の医療インフラを整え、その充実ぶりは「韓国随一」と評される。 一歩足を踏み入れると、開放感を存分に醸す吹き抜け空間が広がる。外来患者は1日約6000人に上るが、日本の大学病院にありがちな雑然とした雰囲気はない。 目立つのは、日本のコンビニの銀行ATMに似た端末だ。この端末を使って、患者は診察を終えると慣れた手つきで支払いを済ませる。クレジットカードで支払う患者が多い。端末は全部で32台。診療科ごとに設置し、患者が1ヵ所に滞留しない仕掛けを配している。 支払機能にとどまらない。端末は「処方せん無人発行機能」も備える。...  韓国ソウルの中心を東西に貫く大河、漢江(ハンガン)。その南側の新興開発地域、江南(カンナム)に、カトリック大学校ソウル聖母病院はある。ICU110床を含み、病床数1200床を誇る韓国でも有数の巨大病院だ。昨年リニューアルしたばかり。最先端の医療インフラを整え、その充実ぶりは「韓国随一」と評される。 一歩足を踏み入れると、開放感を存分に醸す吹き抜け空間が広がる。外来患者は1日約6000人に上るが、日本の大学病院にありがちな雑然とした雰囲気はない。 目立つのは、日本のコンビニの銀行ATMに似た端末だ。この端末を使って、患者は診察を終えると慣れた手つきで支払いを済ませる。クレジットカードで支払う患者が多い。端末は全部で32台。診療科ごとに設置し、患者が1ヵ所に滞留しない仕掛けを配している。 支払機能にとどまらない。端末は「処方せん無人発行機能」も備える。紙で

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