スイッチ再促進へ「救世主」
停滞させた薬系技官に代わり事務系キャリアが荒技
2010年10月1日号
「今さら何を言い出すんだ」 話を聞いた関係者は、一様に頭を抱えた。 OTC薬の販売制度を見直した改正薬事法を契機に、OTC薬のスイッチ促進へ舵を切った厚生労働省だったが、ここに来て、そのスピードはガクンと落ちている。 象徴的なのが、目玉施策の停滞だ。スイッチ促進の切り札として切ったカード「スイッチ推奨候補成分の公表制度」は、これまで2回の発表で15成分も指定しているが、未だひとつの成分も承認されていない。厚労省自らが、スイッチ化に太鼓判を押した成分にもかかわらず、審査は従来とまったく変わらず、滞っている。それどころか、これまでにない生活習慣病領域の成分に対して、「服薬後の効果が、医療機関に受診しないOTC薬ではわからない」などと、「そもそも論」を持ち出し、審査は一向に進まないというのだ。 冒頭の関係者の嘆きは止まらない。「それなら、なん...
「今さら何を言い出すんだ」 話を聞いた関係者は、一様に頭を抱えた。 OTC薬の販売制度を見直した改正薬事法を契機に、OTC薬のスイッチ促進へ舵を切った厚生労働省だったが、ここに来て、そのスピードはガクンと落ちている。 象徴的なのが、目玉施策の停滞だ。スイッチ促進の切り札として切ったカード「スイッチ推奨候補成分の公表制度」は、これまで2回の発表で15成分も指定しているが、未だひとつの成分も承認されていない。厚労省自らが、スイッチ化に太鼓判を押した成分にもかかわらず、審査は従来とまったく変わらず、滞っている。それどころか、これまでにない生活習慣病領域の成分に対して、「服薬後の効果が、医療機関に受診しないOTC薬ではわからない」などと、「そもそも論」を持ち出し、審査は一向に進まないというのだ。 冒頭の関係者の嘆きは止まらない。「それなら、なんで、
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録