後発品の「2015年問題」
「次の一手」に動き出した専業各社の風景
(株)薬新 井高恭彦
2010年10月1日号
10年4月の診療報酬改定で打ち出した政府の後発品使用促進策は着実に成果を上げている。上位専業メーカーの11年3月期の第1四半期決算は、いずれも対前年比10%を超える増収。追い風を背に受け、各社こぞって生産体制を強化している。後発品の市場シェアを12年度までに数量ベースで30%以上にするという政府目標が達成できるかどうかは未だ心許ないが、少なくとも目標を掲げている向こう数年間は、後発品使用の追い風がやむことはないだろう。甘い匂いに誘われて後発品ビジネスに参入する新薬メーカー、外資系メーカーも後を絶たない。 ところが12年度以降については、実は、政府はまだ何も口にしていない。だから30%の次は40%、さらに50%と、目標数値をどんどん上げていくという保証は、今のところまったくないわけだ。 いわゆる長期収載品の“薬価叩き”が熾烈を極めている現状を鑑みれば、行き着...
10年4月の診療報酬改定で打ち出した政府の後発品使用促進策は着実に成果を上げている。上位専業メーカーの11年3月期の第1四半期決算は、いずれも対前年比10%を超える増収。追い風を背に受け、各社こぞって生産体制を強化している。後発品の市場シェアを12年度までに数量ベースで30%以上にするという政府目標が達成できるかどうかは未だ心許ないが、少なくとも目標を掲げている向こう数年間は、後発品使用の追い風がやむことはないだろう。甘い匂いに誘われて後発品ビジネスに参入する新薬メーカー、外資系メーカーも後を絶たない。 ところが12年度以降については、実は、政府はまだ何も口にしていない。だから30%の次は40%、さらに50%と、目標数値をどんどん上げていくという保証は、今のところまったくないわけだ。 いわゆる長期収載品の“薬価叩き”が熾烈を極めている現状を鑑みれば、行き着く先
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