海外時報
抗肥満薬開発と承認への隘路
リスク管理厳格化か市場性か、FDAは慎重
2010年10月1日号
グラクソスミスクラインの2型糖尿病用薬「アバンディア」(一般名=ロシグリタゾン)の安全性再評価を筆頭に、7月、米FDA(食品医薬品局)が外部の専門家委員会に諮った一連の問題は、予定されていた9月中の結論を持ち越した。FDAは複雑な問題を抱え込んだまま、秋を迎える。 例外的にあっさりと決着がつきそうなのは、サノフィアベンティスの低分子ヘパリン製剤「ロベノックス」(エノキサパリン)のジェネリック承認問題だ。FDAがモメンタとサンドに与えた承認の暫定的差し止め命令の求めを、ワシントンDC連邦裁判所は8月末、愛想もなしに退けた。サンドはその1ヵ月前の承認直後から出荷を始めており、最初の半年で4000万ドルを売り上げると見込んでいる。 正式な判決はこれからだが、承認差し止めの却下に当たって、司法はFDAの権限を全面的に認めた。判事の心変わりはなく、サノ...
グラクソスミスクラインの2型糖尿病用薬「アバンディア」(一般名=ロシグリタゾン)の安全性再評価を筆頭に、7月、米FDA(食品医薬品局)が外部の専門家委員会に諮った一連の問題は、予定されていた9月中の結論を持ち越した。FDAは複雑な問題を抱え込んだまま、秋を迎える。 例外的にあっさりと決着がつきそうなのは、サノフィアベンティスの低分子ヘパリン製剤「ロベノックス」(エノキサパリン)のジェネリック承認問題だ。FDAがモメンタとサンドに与えた承認の暫定的差し止め命令の求めを、ワシントンDC連邦裁判所は8月末、愛想もなしに退けた。サンドはその1ヵ月前の承認直後から出荷を始めており、最初の半年で4000万ドルを売り上げると見込んでいる。 正式な判決はこれからだが、承認差し止めの却下に当たって、司法はFDAの権限を全面的に認めた。判事の心変わりはなく、サノフィ
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