有効性比較研究の実際 | 医薬経済オンライン

薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第19回　喘息管理の臨床・費用・患者結果（上）

2010年10月1日号

　「喘息管理薬の臨床的、経済的、患者の報告する結果に対する影響」は、多様な薬剤療法が3つの要素に、3タイプの喘息管理薬（薬効群）とその組み合わせ計6種類の療法がどんな違いをもたらすのかを包括的に比べた「初めての研究」である（メイヨー・クリニック・プロシーディングス2009年8月）。　米国の民間保険データベースで2003年9月から2年間に喘息管理薬で治療を始めた18〜64歳の患者5万6168人の1年の状況分析だが、Ｈ.タン（バージニア大）ら7機関の研究チームは、治療群の人口学的な特性、治療前の状態の違いをきめ細かく調整したうえで比較を進めた。　吸入ステロイド薬（ＩＣＳ）、長時間型の吸入薬（ＬＡＢＡ）、ロイコトリエン拮抗薬（ＬＭ）の3種類の単独療法が21％、3％、24％、42％が集中するＩＣＳ+ＬＡＢＡほか、ＩＣＳ+ＬＭ（2％）、ＩＣＳ+ＬＡＢＡ+ＬＭの3剤併用（8％）の併用療法... 　「喘息管理薬の臨床的、経済的、患者の報告する結果に対する影響」は、多様な薬剤療法が3つの要素に、3タイプの喘息管理薬（薬効群）とその組み合わせ計6種類の療法がどんな違いをもたらすのかを包括的に比べた「初めての研究」である（メイヨー・クリニック・プロシーディングス2009年8月）。　米国の民間保険データベースで2003年9月から2年間に喘息管理薬で治療を始めた18〜64歳の患者5万6168人の1年の状況分析だが、Ｈ.タン（バージニア大）ら7機関の研究チームは、治療群の人口学的な特性、治療前の状態の違いをきめ細かく調整したうえで比較を進めた。　吸入ステロイド薬（ＩＣＳ）、長時間型の吸入薬（ＬＡＢＡ）、ロイコトリエン拮抗薬（ＬＭ）の3種類の単独療法が21％、3％、24％、42％が集中するＩＣＳ+ＬＡＢＡほか、ＩＣＳ+ＬＭ（2％）、ＩＣＳ+ＬＡＢＡ+ＬＭの3剤併用（8％）の併用療法の治

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