From Local to Global 私と公衆衛生
メディアとの正しい付き合い方
第24回
国際医療福祉大学副学長 岩尾總一郎(元厚労省医政局長)
2010年10月1日号
「ビートたけしのTVタックル」という番組で、退職した厚生労働省局長の写真を映し出して、相も変らぬ官僚叩き、私怨と公憤を混同した技官バッシングを放映していることに唖然とした。公務員批判の多くは、初めに結論ありき。マスコミは役人を叩いても名誉毀損で訴えられないし、国民は〝税金ドロボー〟と日頃の鬱憤を解消できるから、とにかく片言隻句を捕らえ、テロップ入りで脚色したうえ、繰り返し報道する。 バラエティ番組だから目くじら立てるなという人もいるが、視聴者は訳知り顔のコメンテーターに付和雷同する。 この頃の映像メディアは、とくにニュース報道とワイドショーとの境がなくなった。 97年、東京・お台場にフジテレビが移転したおり、厚生省クラブに詰めていた報道部女性記者の案内で内部を見学したことがある。 かつて木村太郎・安藤優子がキャスターを務めた「ニュースJ...
「ビートたけしのTVタックル」という番組で、退職した厚生労働省局長の写真を映し出して、相も変らぬ官僚叩き、私怨と公憤を混同した技官バッシングを放映していることに唖然とした。公務員批判の多くは、初めに結論ありき。マスコミは役人を叩いても名誉毀損で訴えられないし、国民は〝税金ドロボー〟と日頃の鬱憤を解消できるから、とにかく片言隻句を捕らえ、テロップ入りで脚色したうえ、繰り返し報道する。 バラエティ番組だから目くじら立てるなという人もいるが、視聴者は訳知り顔のコメンテーターに付和雷同する。 この頃の映像メディアは、とくにニュース報道とワイドショーとの境がなくなった。 97年、東京・お台場にフジテレビが移転したおり、厚生省クラブに詰めていた報道部女性記者の案内で内部を見学したことがある。 かつて木村太郎・安藤優子がキャスターを務めた「ニュースJA
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録