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話題の焦点

「高血圧より多い低血圧患者」

2010年9月15日号

 血圧問題というと、一般には高血圧が論じられることが多い。確かに、人間は加齢に伴い血圧が上昇することが知られている。 その一方で、歳をとれば心機能が低下し、それが主原因で低血圧化する人が出てきても何ら不思議はない。 わが国では、ざっと6人に1人が低血圧に苛まれているということで、実はこの割合は高血圧患者よりも多いのだ。 とくに女性では、低血圧群が高血圧群より10%も多く、男性群の3倍近い大きな性差がある。低血圧患者の訴える主な症状は、「倦怠感」と「冷え」で、うつ病を併発することも多く、その苦しみ、QOL低下は意外と大きい。 注意すべきは、地球温暖化との絡み。 高血圧患者が漫然と降圧剤を服用し続けていて、いつの間にか低血圧になっていたなんてことが少なくない。 日本のように気温変動の激しい環境では、血圧の変動にもしっかり配慮し体調を管理しなければ...  血圧問題というと、一般には高血圧が論じられることが多い。確かに、人間は加齢に伴い血圧が上昇することが知られている。 その一方で、歳をとれば心機能が低下し、それが主原因で低血圧化する人が出てきても何ら不思議はない。 わが国では、ざっと6人に1人が低血圧に苛まれているということで、実はこの割合は高血圧患者よりも多いのだ。 とくに女性では、低血圧群が高血圧群より10%も多く、男性群の3倍近い大きな性差がある。低血圧患者の訴える主な症状は、「倦怠感」と「冷え」で、うつ病を併発することも多く、その苦しみ、QOL低下は意外と大きい。 注意すべきは、地球温暖化との絡み。 高血圧患者が漫然と降圧剤を服用し続けていて、いつの間にか低血圧になっていたなんてことが少なくない。 日本のように気温変動の激しい環境では、血圧の変動にもしっかり配慮し体調を管理しなければな

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