医薬経済オンライン

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深層◎調剤市場

「波高し」卸の薬局経営

強く警戒する大手チェーン

2010年9月15日号

 ある調剤チェーン幹部は、最近の調剤市場について、こう語る。 「10年3月期決算の説明資料を見ると、スズケンと東邦(ホールディングス)が調剤事業をセグメント化している。調剤事業を本気でやります、ということを宣言したんだね」 調剤市場は今、M&Aの渦中にある。 調剤医療費は09年度で5.9兆円、医薬分業率も60%を突破した。分業率の上限を70%とすると、調剤医療費は今後1兆円伸びることになる。調剤薬局を5万軒とすると、薬局1軒当たりで2000万円ほどの増収が見込まれる。額としては大きいが、1軒当たりの成長性という視点で見れば、それほどではない。 調剤チェーンが生き残るためには、規模の拡大しかない。手っ取り早いのは、成長が見込めなくなった中小の調剤チェーンを買収することだ。 最近、スギホールディングスが、東京・日本橋など都心で「スギ薬局」を相次いで開店した。し...  ある調剤チェーン幹部は、最近の調剤市場について、こう語る。 「10年3月期決算の説明資料を見ると、スズケンと東邦(ホールディングス)が調剤事業をセグメント化している。調剤事業を本気でやります、ということを宣言したんだね」 調剤市場は今、M&Aの渦中にある。 調剤医療費は09年度で5.9兆円、医薬分業率も60%を突破した。分業率の上限を70%とすると、調剤医療費は今後1兆円伸びることになる。調剤薬局を5万軒とすると、薬局1軒当たりで2000万円ほどの増収が見込まれる。額としては大きいが、1軒当たりの成長性という視点で見れば、それほどではない。 調剤チェーンが生き残るためには、規模の拡大しかない。手っ取り早いのは、成長が見込めなくなった中小の調剤チェーンを買収することだ。 最近、スギホールディングスが、東京・日本橋など都心で「スギ薬局」を相次いで開店した。しか

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