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海外時報

半信半疑の医療費支出〝減少〟

経済危機で患者負担増、受診行動を変える

2010年9月15日号

 米商務省経済分析局(BEA)のデータを独自に分析したUSAトゥデイ紙は、今年前半の1人当たり医療費支出は年率換算2.7%に相当するが、インフレ調整した実質ベースは▲0.2%であると報じた。先の見えない経済不安がついに医療の利用すらも控えさせ、半世紀で初めての減少となったようだと伝えた。 このことは、医療保険各社が、2四半期連続で医療費用は低く推移したと報告したあたりから、半信半疑で囁かれていた。しかし、01年の不況時には急増を続け(解雇への不安から、早く治療を受ける行動も見られた)、長期的に経済成長率+1%の増加率に収めることができれば成功とさえ言われるほど手に負えないのが米国医療費である。 06〜09年のGDPと医療費は、それぞれ6.6%増と17.3%増である。医療費の伸び率は縮小したものの、経済成長の2.6倍の速度だったし、保険数理・コンサルタント会社ミリ...  米商務省経済分析局(BEA)のデータを独自に分析したUSAトゥデイ紙は、今年前半の1人当たり医療費支出は年率換算2.7%に相当するが、インフレ調整した実質ベースは▲0.2%であると報じた。先の見えない経済不安がついに医療の利用すらも控えさせ、半世紀で初めての減少となったようだと伝えた。 このことは、医療保険各社が、2四半期連続で医療費用は低く推移したと報告したあたりから、半信半疑で囁かれていた。しかし、01年の不況時には急増を続け(解雇への不安から、早く治療を受ける行動も見られた)、長期的に経済成長率+1%の増加率に収めることができれば成功とさえ言われるほど手に負えないのが米国医療費である。 06〜09年のGDPと医療費は、それぞれ6.6%増と17.3%増である。医療費の伸び率は縮小したものの、経済成長の2.6倍の速度だったし、保険数理・コンサルタント会社ミリマ

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