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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第18回 コルチコステロイドによる喘息管理の比較

2010年9月15日号

 「モメタゾン・フランカルボン酸エステル対ベクロメタゾン・プロピオン酸エステル:軽い喘息患者における有効性」は、軽いが持続的な喘息症状のある患者に第1選択薬として推奨されるコルチコステロイド吸入薬(ICS)2剤の比較研究である(アメリカン・ジャーナル・オブ・マネージドケア2010年7月)。 医療費請求データベースから、喘息と診断され、モメタゾンかベクロメタゾンで治療を始めた患者の1年間を点検して、薬剤療法を受けていた比率(治療アドヒヤレンス)、症状悪化があり、救急医療、入院、集中的な外来診療の対象になった患者比率、急性症状を緩和するレスキュー薬剤β2作動薬に頼った回数を比べた。 モメタゾン製剤を擁するシェリングプラウ(現メルク)の出資研究の結果は、簡明だった。この治療群における調剤量は、1年すべてカバーする理想(100%)の29.5%にとどまったが、ベ...  「モメタゾン・フランカルボン酸エステル対ベクロメタゾン・プロピオン酸エステル:軽い喘息患者における有効性」は、軽いが持続的な喘息症状のある患者に第1選択薬として推奨されるコルチコステロイド吸入薬(ICS)2剤の比較研究である(アメリカン・ジャーナル・オブ・マネージドケア2010年7月)。 医療費請求データベースから、喘息と診断され、モメタゾンかベクロメタゾンで治療を始めた患者の1年間を点検して、薬剤療法を受けていた比率(治療アドヒヤレンス)、症状悪化があり、救急医療、入院、集中的な外来診療の対象になった患者比率、急性症状を緩和するレスキュー薬剤β2作動薬に頼った回数を比べた。 モメタゾン製剤を擁するシェリングプラウ(現メルク)の出資研究の結果は、簡明だった。この治療群における調剤量は、1年すべてカバーする理想(100%)の29.5%にとどまったが、ベク

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