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一石二鳥のリフィル処方せん導入
2010年9月15日号
「今日は時間がないので、お薬だけ頂けませんか」。「わかりました、では処方せんを出します」。患者は診察室に入らず、待合室で待つ。「○○さん、じゃ、この処方せんを薬局へ持って行ってください。今日は○○円です」。 全国の診療所で、このような場面が繰り広げられていると想像できる。理由は私が「かかりつけ医」と思っている診療所でも、よく見られる光景だからだ。ところが、無診察投薬は医師法では認められていない。医師は原則、患者を「診察した」結果、診断に基づいて投薬することになっている。 昨年の中央社会保険医療協議会では大きな問題には発展しなかったが、診療側が、しぶしぶ無診察投薬の実態を認めたことがある。だが、医師側の都合ではなく、患者から頼まれてやむを得ずしていることと苦しい説明だった。 薬剤投与に関して、10年3月に出された「チーム医療推進会議の報告書」が...
「今日は時間がないので、お薬だけ頂けませんか」。「わかりました、では処方せんを出します」。患者は診察室に入らず、待合室で待つ。「○○さん、じゃ、この処方せんを薬局へ持って行ってください。今日は○○円です」。 全国の診療所で、このような場面が繰り広げられていると想像できる。理由は私が「かかりつけ医」と思っている診療所でも、よく見られる光景だからだ。ところが、無診察投薬は医師法では認められていない。医師は原則、患者を「診察した」結果、診断に基づいて投薬することになっている。 昨年の中央社会保険医療協議会では大きな問題には発展しなかったが、診療側が、しぶしぶ無診察投薬の実態を認めたことがある。だが、医師側の都合ではなく、患者から頼まれてやむを得ずしていることと苦しい説明だった。 薬剤投与に関して、10年3月に出された「チーム医療推進会議の報告書」があ
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