医薬経済オンライン

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日本発「褥瘡ラップ療法」の可能性

学会もさすがに認めた安価・簡便・高効果の治療法

2010年9月1日号

 「褥瘡(じょくそう)」は、いわゆる寝たきり患者に多く見られる皮膚の傷で、「床ずれ」とも言われる。多くの人はこの言葉を見聞きしたことがあるだろうが、褥瘡を実際に見たことがあって正しい知識を持っている人は少ない。 簡潔に言えば、こうなる。仙骨部や坐骨部、大転子部といった骨の飛び出した部分の皮膚が、骨と布団あるいは、イスの座面の間に長時間挟まれて血液循環が悪くなり、その結果、壊死を生じたものが褥瘡だ。褥瘡の重症度は、一般的にその深さや進行度によって、表皮にとどまっている1度から、筋肉や骨まで損傷された状態の4度まで、4段階に分類される。 褥瘡がいったんできてしまうとなかなか治りにくく、重症化して死亡することもあるので、予防が重要になる。体圧分散具の利用、一定時間ごとに身体の向きを変える体位変換、栄養状態の改善などが有効と言われるが、患者の状態...  「褥瘡(じょくそう)」は、いわゆる寝たきり患者に多く見られる皮膚の傷で、「床ずれ」とも言われる。多くの人はこの言葉を見聞きしたことがあるだろうが、褥瘡を実際に見たことがあって正しい知識を持っている人は少ない。 簡潔に言えば、こうなる。仙骨部や坐骨部、大転子部といった骨の飛び出した部分の皮膚が、骨と布団あるいは、イスの座面の間に長時間挟まれて血液循環が悪くなり、その結果、壊死を生じたものが褥瘡だ。褥瘡の重症度は、一般的にその深さや進行度によって、表皮にとどまっている1度から、筋肉や骨まで損傷された状態の4度まで、4段階に分類される。 褥瘡がいったんできてしまうとなかなか治りにくく、重症化して死亡することもあるので、予防が重要になる。体圧分散具の利用、一定時間ごとに身体の向きを変える体位変換、栄養状態の改善などが有効と言われるが、患者の状態によ

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