Holmes&Vaccine
新薬価制度は再編の起爆剤
第5回 〜負け行く日本の製薬企業〜
コイツ・ドナン
2010年9月1日号
【これまでのあらすじ】ホームズは、「新薬創出加算」という恩恵に、日本の大手製薬企業のほとんどは与れないと、珍しく怒りとも諦めともとれる、複雑な表情で語った。そもそも武田薬品は加算対象が2成分7品目しかないばかりか、アステラス製薬は30品目に及ぶ対象品目数を抱えながらも、ほとんどが自社品ではなく、外資などからの導入品が占めている。新薬価制度の導入で苦しいのは、中堅企業だけでなく、大手もまた然り、ということのようだ。
ホームズの話に静かに耳を傾けていた私だったが、内心は唖然としていた。 今回の薬価制度改革によって、新薬創出加算の対象品目が外資系企業に圧倒的に多いことがひとつだ。次に国内大手で新薬創出加算の対象となった品目の大半が、主力品ではなかったこと。最後に、何よりも加算対象となっても、それは自社開発品ではなく導入品だったことに、である。 ...
【これまでのあらすじ】ホームズは、「新薬創出加算」という恩恵に、日本の大手製薬企業のほとんどは与れないと、珍しく怒りとも諦めともとれる、複雑な表情で語った。そもそも武田薬品は加算対象が2成分7品目しかないばかりか、アステラス製薬は30品目に及ぶ対象品目数を抱えながらも、ほとんどが自社品ではなく、外資などからの導入品が占めている。新薬価制度の導入で苦しいのは、中堅企業だけでなく、大手もまた然り、ということのようだ。
ホームズの話に静かに耳を傾けていた私だったが、内心は唖然としていた。 今回の薬価制度改革によって、新薬創出加算の対象品目が外資系企業に圧倒的に多いことがひとつだ。次に国内大手で新薬創出加算の対象となった品目の大半が、主力品ではなかったこと。最後に、何よりも加算対象となっても、それは自社開発品ではなく導入品だったことに、である。 つま
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