新社長が直面する複合的課題
鼻息荒い日本化薬、医薬事業の難しい舵取り
2010年9月1日号
参院選後の政財界に漂う奇妙な弛緩状態が製薬業界にも及ぶなか、「ずいぶん大きく出たものだ」と驚きを持って受け止められている会社がある。ジェネリック抗がん剤の好調に鼻息の荒い日本化薬だ。先に発表した16年5月期を最終年度とする6ヵ年の中期事業計画で、前5月期に498億円だった医薬事業の売上高を、最終年度に1000億円に引き上げると正式にぶち上げた。8月27日には、医薬事業を引っ張ってきた萬代晃取締役常務執行役員(写真)を社長に昇格させ、経営体制でも目標実現に向けた本気ぶりをアピールした。 同社の皮算用によれば、中期計画前半の3年間は利益率の高いジェネリックを年2〜3品のペースで増やしていくことを中心に、売上高を620億円へと高める。そして後半の3年間でパイプラインにあるミセル化抗がん剤やバイオシミラー、血管塞栓剤などIVR関連製品の上市を果たし、約400億円の上...
参院選後の政財界に漂う奇妙な弛緩状態が製薬業界にも及ぶなか、「ずいぶん大きく出たものだ」と驚きを持って受け止められている会社がある。ジェネリック抗がん剤の好調に鼻息の荒い日本化薬だ。先に発表した16年5月期を最終年度とする6ヵ年の中期事業計画で、前5月期に498億円だった医薬事業の売上高を、最終年度に1000億円に引き上げると正式にぶち上げた。8月27日には、医薬事業を引っ張ってきた萬代晃取締役常務執行役員(写真)を社長に昇格させ、経営体制でも目標実現に向けた本気ぶりをアピールした。 同社の皮算用によれば、中期計画前半の3年間は利益率の高いジェネリックを年2〜3品のペースで増やしていくことを中心に、売上高を620億円へと高める。そして後半の3年間でパイプラインにあるミセル化抗がん剤やバイオシミラー、血管塞栓剤などIVR関連製品の上市を果たし、約400億円の上乗せ
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