薬剤経済学
有効性比較研究の実際
第17回 高血圧管理のQI戦略の比較(後編)
2010年9月1日号
スタンフォード大学─カリフォルニア大学サンフランシスコ校・根拠に基づく診療センターによる「高血圧管理の質改善戦略:体系的レビュー」は、高血圧療法の効果的な展開のための質管理(QI)戦略の有効性を比べているが、費用対効果評価は今後の課題とされ、扱っていない(メディカル・ケア2006年7月)。 前回見たように、主治医以外に患者群の血圧管理責任者を割り振るチーム変更は高い有効性を示したが、結果としてスタッフ増員を伴うとしたら、とくに経済的評価が求められる。 ただ、リマインダーを除く医師向けの戦略は、労働集約的な努力を求める割に、実現される効果は小さいとコメントされている。 複数のデータベースからテーマを扱っている可能性のある研究を念入りに当たり、ランダム化研究を中心に44研究、57評価を抽出、体系的に評価したが、重要な疑問も残った。 こうした疑問は、有...
スタンフォード大学─カリフォルニア大学サンフランシスコ校・根拠に基づく診療センターによる「高血圧管理の質改善戦略:体系的レビュー」は、高血圧療法の効果的な展開のための質管理(QI)戦略の有効性を比べているが、費用対効果評価は今後の課題とされ、扱っていない(メディカル・ケア2006年7月)。 前回見たように、主治医以外に患者群の血圧管理責任者を割り振るチーム変更は高い有効性を示したが、結果としてスタッフ増員を伴うとしたら、とくに経済的評価が求められる。 ただ、リマインダーを除く医師向けの戦略は、労働集約的な努力を求める割に、実現される効果は小さいとコメントされている。 複数のデータベースからテーマを扱っている可能性のある研究を念入りに当たり、ランダム化研究を中心に44研究、57評価を抽出、体系的に評価したが、重要な疑問も残った。 こうした疑問は、有効性
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