話題の焦点
「“やせ”の次世代は“肥満”」
2010年8月15日号
第2次世界大戦も間もなく終わろうとする頃、オランダはドイツ軍に包囲され深刻な食糧不足に。「ダッチ ファミン(オランダ人の飢餓)」と呼ばれる大苦渋を味わった。 問題はその時だけに収まらなかった。 その期間妊娠中で、苦労して生まれた子の成人後を調べたら、圧倒的に肥満が多かった。 子宮内の低栄養が、その苦境をなんとか乗り越えるため、倹約型の体質をつくり上げ、それが成人後の生活習慣病を惹起させる関連性が次々と明らかにされていった。 こうして、成人後の健康状態は子宮内環境の影響をストレートに受け入れるという考え方が強く支持されることとなっている。 もちろん、子宮内に留まらず生後初期の低栄養も心血管疾患の大リスクとなる。 20年前から、やせの割合は増大する一方、これから結婚・妊娠・出産の大イベントを迎える若い女性のやせ志向は、なんとしてでも阻止しなけ...
第2次世界大戦も間もなく終わろうとする頃、オランダはドイツ軍に包囲され深刻な食糧不足に。「ダッチ ファミン(オランダ人の飢餓)」と呼ばれる大苦渋を味わった。 問題はその時だけに収まらなかった。 その期間妊娠中で、苦労して生まれた子の成人後を調べたら、圧倒的に肥満が多かった。 子宮内の低栄養が、その苦境をなんとか乗り越えるため、倹約型の体質をつくり上げ、それが成人後の生活習慣病を惹起させる関連性が次々と明らかにされていった。 こうして、成人後の健康状態は子宮内環境の影響をストレートに受け入れるという考え方が強く支持されることとなっている。 もちろん、子宮内に留まらず生後初期の低栄養も心血管疾患の大リスクとなる。 20年前から、やせの割合は増大する一方、これから結婚・妊娠・出産の大イベントを迎える若い女性のやせ志向は、なんとしてでも阻止しなけれ
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