検証◎日本医師会
自壊した開業医集団
時代に背を向けた組織の明日
日本医師会取材班
2010年8月15日号
3年前の07年9月1日のことだ。癌研有明病院のホールで、ある集会が開かれていた。主催者は、内科系学会社会保険連合(内保連)、外科系学会社会保険委員会連合(外保連)、看護系学会等社会保険連合(看保連)の3団体。この3団体が集まること自体が初めてだ。 それほど危機感があった。小泉純一郎政権下で実施された医療費抑制策、医師不足。そして、直前には奈良県の妊婦が救急車でたらい回しされたうえに「死産」した事件が発生した。 集会では「病院医療」崩壊の危機であるという認識で一致した。しかし、何よりも開業医中心の日本医師会を名指しして「力量不足」と批判する意見や、「日医だけで病院医療の崩壊の現状をただしていくのは無理」など諦めにも似た声が飛び交っていた。 「5年後には外科医が危なくなります。外科は医療の根幹です」 外保連幹部は参加者に向かって何度も叫んだ。看保...
3年前の07年9月1日のことだ。癌研有明病院のホールで、ある集会が開かれていた。主催者は、内科系学会社会保険連合(内保連)、外科系学会社会保険委員会連合(外保連)、看護系学会等社会保険連合(看保連)の3団体。この3団体が集まること自体が初めてだ。 それほど危機感があった。小泉純一郎政権下で実施された医療費抑制策、医師不足。そして、直前には奈良県の妊婦が救急車でたらい回しされたうえに「死産」した事件が発生した。 集会では「病院医療」崩壊の危機であるという認識で一致した。しかし、何よりも開業医中心の日本医師会を名指しして「力量不足」と批判する意見や、「日医だけで病院医療の崩壊の現状をただしていくのは無理」など諦めにも似た声が飛び交っていた。 「5年後には外科医が危なくなります。外科は医療の根幹です」 外保連幹部は参加者に向かって何度も叫んだ。看保連
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