OBSERVER
服部暢達・早稲田大学大学院客員教授
2010年8月15日号
M&A史に残る大失点 ——製薬業界のM&Aの現状は。 服部 欧米、国内とも一服した。日本はできないと言われながら、トップ10の会社は何らかの形でM&Aに関わってきた。ただ、合併して1〜2兆円の研究開発費を使ってもブロックバスターは出なかった。(時価総額が減り)結果的にファイザーがワーナーランバードを買ったのは何だったのだと、世界中が立ち止まっている感じがする。今後は医療費を抑制しないと財政が破綻してしまうというのが世界中の課題。ジェネリックの需要が増えるだろうから、第一三共のようにジェネリック企業の買収が方向として求められる。 ——国内中堅企業の合従連衡は。 服部 売上高200億円程度の会社が2社くっついてもメリットはない。2〜3社がまとめて大手に買われるのであれば意味はある。かつてアストラゼネカが真剣に日本で買収に動いていたが、欧米大手は今で...
M&A史に残る大失点 ——製薬業界のM&Aの現状は。 服部 欧米、国内とも一服した。日本はできないと言われながら、トップ10の会社は何らかの形でM&Aに関わってきた。ただ、合併して1〜2兆円の研究開発費を使ってもブロックバスターは出なかった。(時価総額が減り)結果的にファイザーがワーナーランバードを買ったのは何だったのだと、世界中が立ち止まっている感じがする。今後は医療費を抑制しないと財政が破綻してしまうというのが世界中の課題。ジェネリックの需要が増えるだろうから、第一三共のようにジェネリック企業の買収が方向として求められる。 ——国内中堅企業の合従連衡は。 服部 売上高200億円程度の会社が2社くっついてもメリットはない。2〜3社がまとめて大手に買われるのであれば意味はある。かつてアストラゼネカが真剣に日本で買収に動いていたが、欧米大手は今でも国
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