医薬経済オンライン

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未だ10年問題に手間取る大手4社

クレディスイス証券調査本部株式調査部ディレクター 酒井文義

2010年8月15日号

 「2010年問題」が業績下方修正圧力になる4月28日、武田薬品工業は米国で「アクトス」と「アクトプラスメット」の後発品の簡略新薬申請を提出した8社のうち6社と和解が成立したと発表した。6月9日にはアステラス製薬が米OSIファーマシューティカルズの買収が完了したとし、7月24日にエーザイは「アリセプト」の高用量23㎎製剤の販売承認を取得したと発表。第一三共はランバクシーラボラトリーズの販路を活用した「プラスグレル」や「レボフロキサシン」の新興国市場での発売を相次いで発表した。 武田、アステラス、第一三共の3社は3〜5月にかけて中期経営計画を公表した。エーザイは3月に11年度ドラマティックリーププランの下方修正を発表済みである。大手4社は新たな中期計画公表や既存計画の修正で一区切りをつけたと言えなくはない。ただ、現実は各社とも10年問題にまだ手間取っていると言えよ...  「2010年問題」が業績下方修正圧力になる4月28日、武田薬品工業は米国で「アクトス」と「アクトプラスメット」の後発品の簡略新薬申請を提出した8社のうち6社と和解が成立したと発表した。6月9日にはアステラス製薬が米OSIファーマシューティカルズの買収が完了したとし、7月24日にエーザイは「アリセプト」の高用量23㎎製剤の販売承認を取得したと発表。第一三共はランバクシーラボラトリーズの販路を活用した「プラスグレル」や「レボフロキサシン」の新興国市場での発売を相次いで発表した。 武田、アステラス、第一三共の3社は3〜5月にかけて中期経営計画を公表した。エーザイは3月に11年度ドラマティックリーププランの下方修正を発表済みである。大手4社は新たな中期計画公表や既存計画の修正で一区切りをつけたと言えなくはない。ただ、現実は各社とも10年問題にまだ手間取っていると言えよう

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