減収に直結「10年問題」
製薬大手・準大手7社の第1四半期、国内市場に変化の兆し
2010年8月15日号
国内大手、準大手7社の11年3月期(10年度)第1四半期決算が出揃った。大型新薬が米国で特許切れを迎える「2010年問題」のとば口に立った、国内大手2社はともに、今年度以降の厳しい状況を実感させる業績となっている。対ドルでの円高基調も続き、米国での売上減に拍車がかかるなか、ギリシャ危機に端を発する急激なユーロ安も懸念材料となっている。
国内トップの武田薬品は、「プレバシド」(国内製品名=タケプロン)が、アステラスは「プログラフ」、「フローマックス」(同ハルナール)という2大製品が、揃って米国での市場独占期間を終えた。両社とも、主要製品の特許切れによる減収が響き、09年度に続いて減収に陥った。 欧米市場の縮小退行や経済状況の悪化から、相対的に市場としてのプレゼンスを増しているのが、アジア市場と日本市場である。とくに日本ではこの4月から、特許・再審査期...
国内大手、準大手7社の11年3月期(10年度)第1四半期決算が出揃った。大型新薬が米国で特許切れを迎える「2010年問題」のとば口に立った、国内大手2社はともに、今年度以降の厳しい状況を実感させる業績となっている。対ドルでの円高基調も続き、米国での売上減に拍車がかかるなか、ギリシャ危機に端を発する急激なユーロ安も懸念材料となっている。
国内トップの武田薬品は、「プレバシド」(国内製品名=タケプロン)が、アステラスは「プログラフ」、「フローマックス」(同ハルナール)という2大製品が、揃って米国での市場独占期間を終えた。両社とも、主要製品の特許切れによる減収が響き、09年度に続いて減収に陥った。 欧米市場の縮小退行や経済状況の悪化から、相対的に市場としてのプレゼンスを増しているのが、アジア市場と日本市場である。とくに日本ではこの4月から、特許・再審査期間中
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