医薬経済オンライン

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日本で“開花”めざす「ロゼレム」

生活習慣改善とセットの不眠症治療は受け入れられるか

(株)薬新 井高恭彦

2010年8月15日号

 従来にない新しい作用機序を持つ不眠症治療薬「ロゼレム錠」(一般名=ラメルテオン)が7月6日、いよいよ日本で販売開始となった。武田薬品にとって、アクトス、ブロプレス以来、実に11年ぶりの自社創製品で、思い入れも強い。安全性に優れ、依存性がない「自然な眠り」が最大の売りだが、入眠効果は、至ってマイルド。その影響か、先行販売した米国では苦戦が続き、欧州では規制当局の承認拒否に遭って申請を取り下げた経緯がある。日本では、海外で味わったような辛酸を舐めずに済むのか。市場評価は、これからだ。 現在、不眠症治療で主流のベンゾジアゼピン(BZP)系と、非BZP系医薬品は、いずれも脳内のGABA受容体に作用し、中枢神経の信号の流れを抑制する。つまり、鎮静作用や抗不安作用などによって、患者を眠りに誘うのだ。長期の臨床経験で効果は実証済みだが、睡眠以外の中枢神...  従来にない新しい作用機序を持つ不眠症治療薬「ロゼレム錠」(一般名=ラメルテオン)が7月6日、いよいよ日本で販売開始となった。武田薬品にとって、アクトス、ブロプレス以来、実に11年ぶりの自社創製品で、思い入れも強い。安全性に優れ、依存性がない「自然な眠り」が最大の売りだが、入眠効果は、至ってマイルド。その影響か、先行販売した米国では苦戦が続き、欧州では規制当局の承認拒否に遭って申請を取り下げた経緯がある。日本では、海外で味わったような辛酸を舐めずに済むのか。市場評価は、これからだ。 現在、不眠症治療で主流のベンゾジアゼピン(BZP)系と、非BZP系医薬品は、いずれも脳内のGABA受容体に作用し、中枢神経の信号の流れを抑制する。つまり、鎮静作用や抗不安作用などによって、患者を眠りに誘うのだ。長期の臨床経験で効果は実証済みだが、睡眠以外の中枢神経

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