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Holmes&Vaccine

新薬価制度は再編の起爆剤

第4回 〜「国内大手は安泰」という幻想〜

コイツ・ドナン

2010年8月15日号

【これまでのあらすじ】ホームズは、新薬創出加算制度の導入によって、中堅以下の製薬企業は、非常に厳しい立場に立たされると指摘した。日本の薬価制度は、投資回収のスピードこそ、海外市場に比べて遅いものの、その代わりに特許期間満了後の薬価の下がり方も緩慢だ。実は、新薬の販売期間中の収益をトータルすると、米国とほぼ同程度だという。長期収載品の存在こそが、中堅以下の企業を支えてきたのだと、ワクチン博士は認識を新たにした。では、大手製薬企業は、勝ち組と言えるのだろうか。  「ワクチン君、今の話は、新薬価制度によって中堅企業を取り巻く環境は厳しくなるというものだ。では、厳しいのは中堅だけかというと、そうでもないのだよ」 私は、ホームズが一気に飲み干した湯飲みに、もう1杯熱いお茶を注いだ。ホームズは「ありがとう」と言いながら、今度はゆっくりと口に運んだ。ア... 【これまでのあらすじ】ホームズは、新薬創出加算制度の導入によって、中堅以下の製薬企業は、非常に厳しい立場に立たされると指摘した。日本の薬価制度は、投資回収のスピードこそ、海外市場に比べて遅いものの、その代わりに特許期間満了後の薬価の下がり方も緩慢だ。実は、新薬の販売期間中の収益をトータルすると、米国とほぼ同程度だという。長期収載品の存在こそが、中堅以下の企業を支えてきたのだと、ワクチン博士は認識を新たにした。では、大手製薬企業は、勝ち組と言えるのだろうか。  「ワクチン君、今の話は、新薬価制度によって中堅企業を取り巻く環境は厳しくなるというものだ。では、厳しいのは中堅だけかというと、そうでもないのだよ」 私は、ホームズが一気に飲み干した湯飲みに、もう1杯熱いお茶を注いだ。ホームズは「ありがとう」と言いながら、今度はゆっくりと口に運んだ。アフ

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