医薬経済オンライン

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ドクターかでいのくすりの裏技

患者会の内情

第32回

かでい伝次郎

2010年8月15日号

 7月、厚生労働大臣らに70の患者団体が連名で抗がん剤の適応外使用に対する要望書を提出したと大々的に報じられた。これは「適応外医薬品の保険支払いの早期検討に関する要望書」というもので、いわゆる“55年通知”により、ドラッグラグ改善のため、抗がん剤の適応外使用の保険償還を可能とせよという話だ。要望書はネット上で読むことができるが、驚いたことに、“70の患者団体”の代表者名がいくつか重なっている。また、団体の名称から考えて、同一組織体の支部名がいくつも並んでいる。 要望の論拠とする55年通知も、よくよく読んでみると、「副作用報告義務期間又は再審査の終了した医薬品」という限定条件がついているので、適応外使用で保険償還されるとはいえ、薬事承認後8年以上経過した医薬品が対象となるということなのだろう。確かに承認後そのくらい時間が経っていれば、薬の長所も短所もハ...  7月、厚生労働大臣らに70の患者団体が連名で抗がん剤の適応外使用に対する要望書を提出したと大々的に報じられた。これは「適応外医薬品の保険支払いの早期検討に関する要望書」というもので、いわゆる“55年通知”により、ドラッグラグ改善のため、抗がん剤の適応外使用の保険償還を可能とせよという話だ。要望書はネット上で読むことができるが、驚いたことに、“70の患者団体”の代表者名がいくつか重なっている。また、団体の名称から考えて、同一組織体の支部名がいくつも並んでいる。 要望の論拠とする55年通知も、よくよく読んでみると、「副作用報告義務期間又は再審査の終了した医薬品」という限定条件がついているので、適応外使用で保険償還されるとはいえ、薬事承認後8年以上経過した医薬品が対象となるということなのだろう。確かに承認後そのくらい時間が経っていれば、薬の長所も短所もハッ

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