有効性比較研究の実際 | 医薬経済オンライン

薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第16回　高血圧管理のＱＩ戦略の比較（前）

2010年8月15日号

　ジュディスM.E.ウォルシュらスタンフォード大学とカリフォルニア大学サンフランシスコ校の根拠に基づく診療センターのチームによる「高血圧管理の質改善戦略：体系的レビュー」は、高血圧療法そのものでなく、療法の効果的な展開へ医師と患者双方に働きかける、行動＝質管理（QI）戦略の有効性を比べている（メディカル・ケア2006年7月）。　有効性比較研究は、薬剤間に限られず、内科的管理と外科療法、QI戦略の比較もある。　QI活動は多様だ。高血圧管理の重要性を説く教育に加えて、血圧のモニターや服薬コンプライアンスの点検・確認を促し、必要な情報を提供するリマインダーは医師と患者向けがあり、患者には自己管理を呼びかける。医療チームには、検査結果などの迅速な通知、診療の評価と情報還元、経済的インセンティブ、そして高血圧管理チームの再編の9項目を測った。　データベースで把握... 　ジュディスM.E.ウォルシュらスタンフォード大学とカリフォルニア大学サンフランシスコ校の根拠に基づく診療センターのチームによる「高血圧管理の質改善戦略：体系的レビュー」は、高血圧療法そのものでなく、療法の効果的な展開へ医師と患者双方に働きかける、行動＝質管理（QI）戦略の有効性を比べている（メディカル・ケア2006年7月）。　有効性比較研究は、薬剤間に限られず、内科的管理と外科療法、QI戦略の比較もある。　QI活動は多様だ。高血圧管理の重要性を説く教育に加えて、血圧のモニターや服薬コンプライアンスの点検・確認を促し、必要な情報を提供するリマインダーは医師と患者向けがあり、患者には自己管理を呼びかける。医療チームには、検査結果などの迅速な通知、診療の評価と情報還元、経済的インセンティブ、そして高血圧管理チームの再編の9項目を測った。　データベースで把握した

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