フロントライン
審査支払機関の統合前にやるべきこと
2010年8月15日号
10年に入り行政刷新会議や規制改革関連会議などで、「審査支払機関のあり方」が問題視され、検討会が設置された。政治主導の名の下に、「2つの審査支払機関はムダではないのか」との皮相的な意見には慎重にならなければならない。 検討会は6月までにすでに4回開かれ、佳境にあるように思える。だが、現行の医療保険制度の枠組みに「審査支払機関」として長年存在し、国民の医療を担ってきた現実を即無視することは危険だ。仮に現存の審査支払機関がなかったとすれば、保険料に占める「事務費」が膨大化するだろう。 4つの担保があれば「保険者による直接審査」が可能だが、調剤レセプトの一部に導入されているに過ぎず、拡大しないのは保険者による対応が慎重だからである。医療機関が保険者別にレセプト請求することになれば、この事務費も膨大だ。世界からみても日本の医療保険制度の事務費率は少...
10年に入り行政刷新会議や規制改革関連会議などで、「審査支払機関のあり方」が問題視され、検討会が設置された。政治主導の名の下に、「2つの審査支払機関はムダではないのか」との皮相的な意見には慎重にならなければならない。 検討会は6月までにすでに4回開かれ、佳境にあるように思える。だが、現行の医療保険制度の枠組みに「審査支払機関」として長年存在し、国民の医療を担ってきた現実を即無視することは危険だ。仮に現存の審査支払機関がなかったとすれば、保険料に占める「事務費」が膨大化するだろう。 4つの担保があれば「保険者による直接審査」が可能だが、調剤レセプトの一部に導入されているに過ぎず、拡大しないのは保険者による対応が慎重だからである。医療機関が保険者別にレセプト請求することになれば、この事務費も膨大だ。世界からみても日本の医療保険制度の事務費率は少なく
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録