特集・2010参院選総括
幻想だった「組織の力」
全滅の日医と復活の日薬、勝者なし
2010年8月1日号
「組織」あるいは「団体」が成しうる得票数とは、いかほどのものなのか? 7月11日の参議院選挙の結果を踏まえ、本誌が投げかけたい疑問は、とてもシンプルだ。 参院選の結果は周知の通り、「民主大敗、自民躍進」である。民主党は改選前の54議席を大きく割り込み、44議席まで落とした。対照的に自民党は、38議席から51議席まで伸ばしている。 昨年8月の総選挙で衆院過半数を占め、歴史的な政権交代を現実のものとした民主党にとって、その後初めて「国民の信を問う」機会だった今回の参院選での大敗は深刻だ。単独過半数の獲得による「衆参ねじれ」を解消するどころか、「改選第1党」が自民党となった結果、今後の政権運営に重大な支障をきたすことになった。例えば、社会保険病院を管轄する独立行政法人の解散時期が9月に迫り、与野党が歩み寄らなければ、病院の運営主体が消えてしまう。...
「組織」あるいは「団体」が成しうる得票数とは、いかほどのものなのか? 7月11日の参議院選挙の結果を踏まえ、本誌が投げかけたい疑問は、とてもシンプルだ。 参院選の結果は周知の通り、「民主大敗、自民躍進」である。民主党は改選前の54議席を大きく割り込み、44議席まで落とした。対照的に自民党は、38議席から51議席まで伸ばしている。 昨年8月の総選挙で衆院過半数を占め、歴史的な政権交代を現実のものとした民主党にとって、その後初めて「国民の信を問う」機会だった今回の参院選での大敗は深刻だ。単独過半数の獲得による「衆参ねじれ」を解消するどころか、「改選第1党」が自民党となった結果、今後の政権運営に重大な支障をきたすことになった。例えば、社会保険病院を管轄する独立行政法人の解散時期が9月に迫り、与野党が歩み寄らなければ、病院の運営主体が消えてしまう。 内
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