医薬経済オンライン

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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第15回 アバンディアvsアクトス

2010年8月1日号

 「ロシグリタゾン、もしくはピオグリタゾンで治療を始めた高齢メディケア患者における急性心筋梗塞、脳卒中、心不全並びに死亡リスク」は、TZDと呼ばれる2型糖尿病薬アバンディア(グラクソスミスクライン)とアクトス(武田薬品)の安全性直接比較研究である。6月28日、米国医師会雑誌ウェブサイトに掲載された。 米食品医薬品局(FDA)の外部専門家委員会は、ロシグリタゾンはピオグリタゾンに比べて心臓血管リスクの上昇を伴うが、市場回収に踏み込む必要はないと結論づけた。ただ、販売継続を支持した20人の半数は、副作用の警告をさらに強化する改訂と厳しい使用制限を加える前提で治療選択肢を認めるという意見だった。回収を支持した委員は12人いた。 GSKの「総じて安全かつ効果的な薬剤」という評価と対峙する研究のひとつは、安全性問題で厳しい姿勢をとり続けるFDA技官D.J.グラハム(サー...  「ロシグリタゾン、もしくはピオグリタゾンで治療を始めた高齢メディケア患者における急性心筋梗塞、脳卒中、心不全並びに死亡リスク」は、TZDと呼ばれる2型糖尿病薬アバンディア(グラクソスミスクライン)とアクトス(武田薬品)の安全性直接比較研究である。6月28日、米国医師会雑誌ウェブサイトに掲載された。 米食品医薬品局(FDA)の外部専門家委員会は、ロシグリタゾンはピオグリタゾンに比べて心臓血管リスクの上昇を伴うが、市場回収に踏み込む必要はないと結論づけた。ただ、販売継続を支持した20人の半数は、副作用の警告をさらに強化する改訂と厳しい使用制限を加える前提で治療選択肢を認めるという意見だった。回収を支持した委員は12人いた。 GSKの「総じて安全かつ効果的な薬剤」という評価と対峙する研究のひとつは、安全性問題で厳しい姿勢をとり続けるFDA技官D.J.グラハム(サーベイ

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