医薬経済オンライン

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事業仕分けに入る医薬品共同購入

先発品は採用絞り込みで揺さぶり、後発品は価格勝負

2010年7月15日号

 「今、検討しているところですが、ほかの団体はどうですか」 これから医薬品の共同購入を導入しようと検討中の病院団体関係者は、その多くがこちらの質問に対して逆に問いかけてくる。他団体の手法を参考に、当団体のスキームをつくろうとの腹づもりだ。 その背景には病院の厳しい経営状況がある。4月施行の診療報酬改定は、10年ぶりのプラス改定とはいえ、伸び率はごくわずか。施設のなかには、スタッフの人件費削減にまで踏み込み、経営状況を好転させようと必死になっている。当然ながら、矛先は医薬品にも向けられる。 「1円でも医薬品の購入費が下がればいい」 国立がんセンターなど国立高度専門医療センター(NC、当時)を統括する厚生労働省医政局の担当者は断言する。まさに病院関係者すべてが心に思っていること。そして、値引きを得たい医療機関は共同購入に走った。 NCは、今年4月...  「今、検討しているところですが、ほかの団体はどうですか」 これから医薬品の共同購入を導入しようと検討中の病院団体関係者は、その多くがこちらの質問に対して逆に問いかけてくる。他団体の手法を参考に、当団体のスキームをつくろうとの腹づもりだ。 その背景には病院の厳しい経営状況がある。4月施行の診療報酬改定は、10年ぶりのプラス改定とはいえ、伸び率はごくわずか。施設のなかには、スタッフの人件費削減にまで踏み込み、経営状況を好転させようと必死になっている。当然ながら、矛先は医薬品にも向けられる。 「1円でも医薬品の購入費が下がればいい」 国立がんセンターなど国立高度専門医療センター(NC、当時)を統括する厚生労働省医政局の担当者は断言する。まさに病院関係者すべてが心に思っていること。そして、値引きを得たい医療機関は共同購入に走った。 NCは、今年4月か

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