医薬経済オンライン

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日薬が与えた「付け入る隙」

OTC薬ネット販売〝秋の陣〟は乱戦必至

2010年7月15日号

 迅速、というより「迅速を装った」ことになるだろう。 6月18日、厚生労働省はOTC薬の新販売制度の遵守状況を調査した結果を公表した。リスクが最も高い第1類の販売時に情報提供を「まったく行っていない」店舗が約2割に上るなど衝撃の結果だった。全国の約4000の薬局・薬店を対象に、民間調査会社の調査員が一般客を装って購入する「覆面調査」形式で実施した。09年6月施行の改正薬事法で、第1類は薬剤師が「文書を使って情報提供」することを義務付けたが、規定通りに販売したのは5割にとどまった。残り5割は説明義務違反。内訳は「説明自体なし」が19.8%、「口頭のみの説明」が22.5%、文書を渡されたが詳しい説明なし」が7.1%だった。 厚労省医薬食品局も憤りを隠さない。 「第1類で説明なしでは、何のためにリスク区分したのか、となる。対面販売の原則自体が守られていないようなもので...  迅速、というより「迅速を装った」ことになるだろう。 6月18日、厚生労働省はOTC薬の新販売制度の遵守状況を調査した結果を公表した。リスクが最も高い第1類の販売時に情報提供を「まったく行っていない」店舗が約2割に上るなど衝撃の結果だった。全国の約4000の薬局・薬店を対象に、民間調査会社の調査員が一般客を装って購入する「覆面調査」形式で実施した。09年6月施行の改正薬事法で、第1類は薬剤師が「文書を使って情報提供」することを義務付けたが、規定通りに販売したのは5割にとどまった。残り5割は説明義務違反。内訳は「説明自体なし」が19.8%、「口頭のみの説明」が22.5%、文書を渡されたが詳しい説明なし」が7.1%だった。 厚労省医薬食品局も憤りを隠さない。 「第1類で説明なしでは、何のためにリスク区分したのか、となる。対面販売の原則自体が守られていないようなもので、問

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