医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

世界の医薬品業界

バイオは救世主になれるのか

第40回

医薬評論家 五條正也

2010年7月15日号

 今年3月、欧州主要国ではARBで初めてとなるロサルタン(日本名ニューロタン)のジェネリックが登場した。これにより、ディオバンなどほかのブランド品の売上げが予想以上に減少している。デンマークでは4月下旬から、ARBを処方する場合は早くもロサルタンのジェネリックだけとなった。ARBのブランド品は、ロサルタンが副作用などで合わない患者以外に処方できない。米国では4月7日にジェネリックが登場し、2週間で8割以上がジェネリックとなった。ほかのブランド品はアムロジピンとの合剤(エックスフォージとエイゾール)とミカルディス以外、新規処方が10%前後減少している(※糖尿病のある高血圧患者にはミカルディスが処方されることが多く、ほかのブランド品より影響が少ない)。 以上のように、欧米のARB市場が予想以上に縮小し始めたとなれば、ARBを販売している世界的大手は...  今年3月、欧州主要国ではARBで初めてとなるロサルタン(日本名ニューロタン)のジェネリックが登場した。これにより、ディオバンなどほかのブランド品の売上げが予想以上に減少している。デンマークでは4月下旬から、ARBを処方する場合は早くもロサルタンのジェネリックだけとなった。ARBのブランド品は、ロサルタンが副作用などで合わない患者以外に処方できない。米国では4月7日にジェネリックが登場し、2週間で8割以上がジェネリックとなった。ほかのブランド品はアムロジピンとの合剤(エックスフォージとエイゾール)とミカルディス以外、新規処方が10%前後減少している(※糖尿病のある高血圧患者にはミカルディスが処方されることが多く、ほかのブランド品より影響が少ない)。 以上のように、欧米のARB市場が予想以上に縮小し始めたとなれば、ARBを販売している世界的大手は、A

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence