医薬経済オンライン

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ドクターかでいのくすりの裏技

フェアトレード

第31回

かでい伝次郎

2010年7月15日号

 精神科の診察では、口を酸っぱくして患者に「コーヒーを飲むな」と言う。「眠れない、眠れない」と言いながら、コーヒーを日に10杯も飲んでいる人が少なくない。あるいは、パニック障害の患者がコーヒーを飲むのをやめたら、発作がピタリと起きなくなったなんてことも珍しくない(要するに、そのパニック障害の正体は、カフェインによる物質誘発性不安障害だったのである)。そう、コーヒーに含まれているカフェインこそが、心に効く薬、つまり精神活性物質であり、精神に効く物質なのだから、使い方を間違えば副作用を起こすわけ。何事も「過ぎたるはなお及ばざるが如し」なのである。 では、コーヒーの摂取はどれくらいが適量かと言えば、モノの本には1日当たりカフェイン量にして250㎎以下でないと依存症になると書いてあったので、1日2杯までといったところが無難な線なのだろう。カフェインが含...  精神科の診察では、口を酸っぱくして患者に「コーヒーを飲むな」と言う。「眠れない、眠れない」と言いながら、コーヒーを日に10杯も飲んでいる人が少なくない。あるいは、パニック障害の患者がコーヒーを飲むのをやめたら、発作がピタリと起きなくなったなんてことも珍しくない(要するに、そのパニック障害の正体は、カフェインによる物質誘発性不安障害だったのである)。そう、コーヒーに含まれているカフェインこそが、心に効く薬、つまり精神活性物質であり、精神に効く物質なのだから、使い方を間違えば副作用を起こすわけ。何事も「過ぎたるはなお及ばざるが如し」なのである。 では、コーヒーの摂取はどれくらいが適量かと言えば、モノの本には1日当たりカフェイン量にして250㎎以下でないと依存症になると書いてあったので、1日2杯までといったところが無難な線なのだろう。カフェインが含ま

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