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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第14回 虚血性心疾患の薬剤給付管理設計とポリピル③

2010年7月15日号

 「心臓血管疾患の診断はないが、リスク・ファクターを抱える中高年に対するポリピル(ポリキャップ)の効果」は、インドの50施設で行われた予防的な薬剤管理8戦略の比較研究である(ランセット2009年4月18日)。 追跡期間12週の第Ⅱ相研究だが、インドの50施設、50〜80歳の2053人が、サイアザイド系利尿剤、β拮抗薬アテノロール、ACE阻害剤ラミプリル、抗血小板薬アスピリン、スタチン剤シンバスタチンの配合薬ポリキャップと、単独の薬剤療法、2〜4剤併用の戦略にランダムに割り振られ、血圧、脂質、心拍、トロンボキサンはどう改善したか、予期しない副作用や忍容性を生まないかを確認した。 降圧剤を含む療法は降圧剤なしより収縮・拡張期圧を下げ、降圧剤数とともに下げ幅が大きくなるなど、S.ユスフ(カナダ・マクマスター大)らTIPS研究班は、配合された成分が期待されるリスク・ファクターの軽...  「心臓血管疾患の診断はないが、リスク・ファクターを抱える中高年に対するポリピル(ポリキャップ)の効果」は、インドの50施設で行われた予防的な薬剤管理8戦略の比較研究である(ランセット2009年4月18日)。 追跡期間12週の第Ⅱ相研究だが、インドの50施設、50〜80歳の2053人が、サイアザイド系利尿剤、β拮抗薬アテノロール、ACE阻害剤ラミプリル、抗血小板薬アスピリン、スタチン剤シンバスタチンの配合薬ポリキャップと、単独の薬剤療法、2〜4剤併用の戦略にランダムに割り振られ、血圧、脂質、心拍、トロンボキサンはどう改善したか、予期しない副作用や忍容性を生まないかを確認した。 降圧剤を含む療法は降圧剤なしより収縮・拡張期圧を下げ、降圧剤数とともに下げ幅が大きくなるなど、S.ユスフ(カナダ・マクマスター大)らTIPS研究班は、配合された成分が期待されるリスク・ファクターの軽減

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