医薬経済オンライン

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日本に「チーム医療」根付かせるツール

注目浴びる米国の訓練プログラム「チームステップス」

2010年7月1日号

 開腹手術で腹中にガーゼを置き忘れる、などという信じられないことが起こる。うっかりミスだと患者や家族、メディアが非難するのは当然ではあるが、実は、術者やスタッフには、そのガーゼが見えていなかった可能性が高いという。 「まさか」と思うだろうが、医療安全に絡んで、こんなテレビコマーシャルがある。黒い服と白い服のチームが混ざって、それぞれのチームがバスケットボールのパス回しをする映像を見ながら、白い服のチームが何回パスしたかを数えるというもの。白い服のチームを集中して見ていると、黒い服のチームに途中から熊の着ぐるみが登場してきたことに気づかない。目には入っているはずでも、それが着ぐるみだと認識できないのだ。 臓器や手術個所に集中していると、ガーゼを認識できなくなるというのと同じである。 医療現場でヒヤリハット事例が数多く報告されているのは、こ...  開腹手術で腹中にガーゼを置き忘れる、などという信じられないことが起こる。うっかりミスだと患者や家族、メディアが非難するのは当然ではあるが、実は、術者やスタッフには、そのガーゼが見えていなかった可能性が高いという。 「まさか」と思うだろうが、医療安全に絡んで、こんなテレビコマーシャルがある。黒い服と白い服のチームが混ざって、それぞれのチームがバスケットボールのパス回しをする映像を見ながら、白い服のチームが何回パスしたかを数えるというもの。白い服のチームを集中して見ていると、黒い服のチームに途中から熊の着ぐるみが登場してきたことに気づかない。目には入っているはずでも、それが着ぐるみだと認識できないのだ。 臓器や手術個所に集中していると、ガーゼを認識できなくなるというのと同じである。 医療現場でヒヤリハット事例が数多く報告されているのは、こう

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