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Holmes&Vaccine

新薬価制度は再編の起爆剤

第1回 〜際限なき価格競争へ〜

コイツ・ドナン

2010年7月1日号

 ひょんなことから、はるばる日本の温泉宿を訪れることになった、医薬品探偵ホームズとその相棒ワクチン博士。そこで2人は夜通し、兼業メーカーを含む日本の中堅製薬企業の再編を占った。朝食を終えて、宿近くの朝市まで散歩に出かけた2人だったが、スキージャケットに下駄履きという珍妙な姿のホームズはおもむろに、新薬価制度の話題を切り出した。ホームズとワクチンの名(迷?)コンビが、今度は新薬価制度の謎に挑む。  私としては、新薬価制度などという、いかにも込み入った話題は、ひとまず宿に戻って、炬燵のなかででもじっくりと耳を傾けたかった。しかし、ホームズは、周りの雪景色など気にも留めず、思考を張り巡らせている。 ホームズの話の取っ掛かりは、日本の抗がん剤の輸入品比率だった。厚生労働省によると、70%は輸入品が占めているのだという。しかし、私には、その話と新薬価...  ひょんなことから、はるばる日本の温泉宿を訪れることになった、医薬品探偵ホームズとその相棒ワクチン博士。そこで2人は夜通し、兼業メーカーを含む日本の中堅製薬企業の再編を占った。朝食を終えて、宿近くの朝市まで散歩に出かけた2人だったが、スキージャケットに下駄履きという珍妙な姿のホームズはおもむろに、新薬価制度の話題を切り出した。ホームズとワクチンの名(迷?)コンビが、今度は新薬価制度の謎に挑む。  私としては、新薬価制度などという、いかにも込み入った話題は、ひとまず宿に戻って、炬燵のなかででもじっくりと耳を傾けたかった。しかし、ホームズは、周りの雪景色など気にも留めず、思考を張り巡らせている。 ホームズの話の取っ掛かりは、日本の抗がん剤の輸入品比率だった。厚生労働省によると、70%は輸入品が占めているのだという。しかし、私には、その話と新薬価制度

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