医薬経済オンライン

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「臍帯血バンク倒産」の罪深さ

魑魅魍魎が次々に登場、届かない被害者の声

2010年7月1日号

 「戸惑いから怒りに変わった」と言う人もいる。個人向け臍帯血保管事業の「つくばブレーンズ」(茨城県つくば市)倒産問題だ。昨年10月に倒産してから9ヵ月経つが、問題はまだ片付いていない。臍帯血を預けていた人たちは「被害者の会」を結成。6月、その2回目の集会が開かれ、つくばブレーンズと同社に協力した筑波大学の責任追及、世間への周知、厚生労働省へ法整備を働きかけることなどを申し合わせた。だが、被害者たちの声はなかなか届きそうもない。 そもそも、つくばブレーンズの倒産は、臍帯血を預けた人たちには泣くに泣けない問題だった。「臍帯血を預けた保管証明書が郵送されるのを待っていたら、届いたのは破産通知書だった」と怒る人もいれば、「臍帯血を入れたデューワ容器には、ID番号のほかに母親のメッセージが添えられているものもある。私の場合は処分してもらったんですが、...  「戸惑いから怒りに変わった」と言う人もいる。個人向け臍帯血保管事業の「つくばブレーンズ」(茨城県つくば市)倒産問題だ。昨年10月に倒産してから9ヵ月経つが、問題はまだ片付いていない。臍帯血を預けていた人たちは「被害者の会」を結成。6月、その2回目の集会が開かれ、つくばブレーンズと同社に協力した筑波大学の責任追及、世間への周知、厚生労働省へ法整備を働きかけることなどを申し合わせた。だが、被害者たちの声はなかなか届きそうもない。 そもそも、つくばブレーンズの倒産は、臍帯血を預けた人たちには泣くに泣けない問題だった。「臍帯血を預けた保管証明書が郵送されるのを待っていたら、届いたのは破産通知書だった」と怒る人もいれば、「臍帯血を入れたデューワ容器には、ID番号のほかに母親のメッセージが添えられているものもある。私の場合は処分してもらったんですが、容器

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