近づく国内大手4社体制の「終焉」
克服できなかった「2010年問題」、国内は消耗戦
2010年7月1日号
国内製薬大手の業績が揃って分水嶺を迎えるポイントと危惧されてきた「2010年問題」。業界にとっての厄年は1年のちょうど半分が過ぎたところだが、過去5年以上にわたる努力にもかかわらず、どうやら〝厄除け〟に成功した会社はないようだ。強気で鳴らした武田薬品工業とエーザイは今春、ともに中期経営計画の下方修正を強いられ、合併組のアステラス製薬と第一三共もパイプラインの抜本強化を実現したとは言い難い。各社とも巨費を投じた米バイオベンチャーの買収が、少なくとも現時点で、効果を発揮していない点でも共通している。 もちろん同情すべき点がないわけでもない。米FDA(食品医薬品局)を筆頭とする承認審査の厳格化に加え、低分子薬そのものが「技術革新の壁に直面した」(長谷川閑史・武田薬品社長、写真)ことで新薬の上市は確かに難しくなった。後発品の普及促進政策も先進国共通...
国内製薬大手の業績が揃って分水嶺を迎えるポイントと危惧されてきた「2010年問題」。業界にとっての厄年は1年のちょうど半分が過ぎたところだが、過去5年以上にわたる努力にもかかわらず、どうやら〝厄除け〟に成功した会社はないようだ。強気で鳴らした武田薬品工業とエーザイは今春、ともに中期経営計画の下方修正を強いられ、合併組のアステラス製薬と第一三共もパイプラインの抜本強化を実現したとは言い難い。各社とも巨費を投じた米バイオベンチャーの買収が、少なくとも現時点で、効果を発揮していない点でも共通している。 もちろん同情すべき点がないわけでもない。米FDA(食品医薬品局)を筆頭とする承認審査の厳格化に加え、低分子薬そのものが「技術革新の壁に直面した」(長谷川閑史・武田薬品社長、写真)ことで新薬の上市は確かに難しくなった。後発品の普及促進政策も先進国共通の
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