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中期経営計画を斬る

武田薬品工業 前代未聞の収益規模縮小計画

2010年7月1日号

 武田薬品は「世界的製薬企業の実現」を謳って、06年度から10年度を最終年度とする中期5ヵ年計画を進めてきた。これを前倒しで終了し、10年度を初年度とする12年度までの新中期3ヵ年計画を推進する。前計画を1年早く切り上げたのは、一定の成果を挙げたためとしているが、環境が厳しさを増すなかで、10年問題の影響が予期した以上に大きいという危機感に突き動かされたからだろう。 これを端的に示したのが、計画の業績目標として掲げた数値だ。12年度の収益規模は、09年度実績より大きく縮小する。具体的には12年度の目標は売上高が1兆3300億円、営業利益が2900億円、当期純利益が2000億円、1株当たり純利益が253円というもの。09年度実績は売上高が1兆4660億円、営業利益が4202億円、当期純利益は2977億円、1株当たり純利益は377円だった。これと比べ3年間に売上高は▲9%、営業利益は▲31%、当期純...  武田薬品は「世界的製薬企業の実現」を謳って、06年度から10年度を最終年度とする中期5ヵ年計画を進めてきた。これを前倒しで終了し、10年度を初年度とする12年度までの新中期3ヵ年計画を推進する。前計画を1年早く切り上げたのは、一定の成果を挙げたためとしているが、環境が厳しさを増すなかで、10年問題の影響が予期した以上に大きいという危機感に突き動かされたからだろう。 これを端的に示したのが、計画の業績目標として掲げた数値だ。12年度の収益規模は、09年度実績より大きく縮小する。具体的には12年度の目標は売上高が1兆3300億円、営業利益が2900億円、当期純利益が2000億円、1株当たり純利益が253円というもの。09年度実績は売上高が1兆4660億円、営業利益が4202億円、当期純利益は2977億円、1株当たり純利益は377円だった。これと比べ3年間に売上高は▲9%、営業利益は▲31%、当期純利益

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