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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第12回 ACSの薬剤管理の設計とポリピル①

2010年6月15日号

 S.R.エリクソンらミシガン大学薬学校のチームは、心筋梗塞、狭心症など急性冠症候群(ACS)の症状で入院した患者が退院後6〜12ヵ月の時点で、抗血小板薬、βブロッカー、ACE/ARB製剤、スタチン製剤の各薬効群の薬剤服用と健康状態の関係を調べた(「ACSイベント後の推奨される4薬効群薬剤の利用と患者の健康状態認識の関係」ジャーナル・オブ・マネジドケア・ファーマシー2009年9月)。 2002〜2005年のミシガン大学医療システムのデータベースには、ACS退院患者1206人が確認されたが、健康状態について5段階の自己評価に答えた患者は393人だった。 明快な医学的根拠をもって推奨される4薬効群の薬剤すべてを用いていた患者は33%、すべて止めた、1剤のみ服用する患者は4%だった。自己評価は薬剤数が多いほどよく(表1=0に近い)、薬剤数0に対し3〜4剤の患者は「健康状態良好」と答える確率(...  S.R.エリクソンらミシガン大学薬学校のチームは、心筋梗塞、狭心症など急性冠症候群(ACS)の症状で入院した患者が退院後6〜12ヵ月の時点で、抗血小板薬、βブロッカー、ACE/ARB製剤、スタチン製剤の各薬効群の薬剤服用と健康状態の関係を調べた(「ACSイベント後の推奨される4薬効群薬剤の利用と患者の健康状態認識の関係」ジャーナル・オブ・マネジドケア・ファーマシー2009年9月)。 2002〜2005年のミシガン大学医療システムのデータベースには、ACS退院患者1206人が確認されたが、健康状態について5段階の自己評価に答えた患者は393人だった。 明快な医学的根拠をもって推奨される4薬効群の薬剤すべてを用いていた患者は33%、すべて止めた、1剤のみ服用する患者は4%だった。自己評価は薬剤数が多いほどよく(表1=0に近い)、薬剤数0に対し3〜4剤の患者は「健康状態良好」と答える確率(オッ

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