医薬経済オンライン

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OSI買収後も「風土」保てるか

同じ轍は踏まなかったアステラス、今後の課題は「人」

2010年6月1日号

 傍目からすると、どうにも「必死さ」「ひたむき加減」が伝わりにくい企業イメージは、経営陣も認識しているらしい。あるいは、それも企業文化のひとつとでも言うべきだろうか。 アステラス製薬が米OSIファーマシューティカルズの買収に王手をかけた。1株当たり57.5ドル、総額40億ドルの対価でOSI経営陣と5月17日に合意し、この友好的なTOB(株式公開買い付け)が成立すれば、今夏をメドに「タルセバ」をはじめOSIが持つ抗がん剤パイプラインのほか、米国における開発、マーケティング機能を取り込むことになる。  買収合意の4日前、5月13日に開かれた10年3月期の決算説明会。この時点ではまだ敵対的に進めていたOSIに対するTOBの状況について問われた野木森雅郁社長(写真)は、「精一杯やっている。むしろ結果で判断してほしい」「非常に意気込んでいる。私が淡々としているから...  傍目からすると、どうにも「必死さ」「ひたむき加減」が伝わりにくい企業イメージは、経営陣も認識しているらしい。あるいは、それも企業文化のひとつとでも言うべきだろうか。 アステラス製薬が米OSIファーマシューティカルズの買収に王手をかけた。1株当たり57.5ドル、総額40億ドルの対価でOSI経営陣と5月17日に合意し、この友好的なTOB(株式公開買い付け)が成立すれば、今夏をメドに「タルセバ」をはじめOSIが持つ抗がん剤パイプラインのほか、米国における開発、マーケティング機能を取り込むことになる。  買収合意の4日前、5月13日に開かれた10年3月期の決算説明会。この時点ではまだ敵対的に進めていたOSIに対するTOBの状況について問われた野木森雅郁社長(写真)は、「精一杯やっている。むしろ結果で判断してほしい」「非常に意気込んでいる。私が淡々としているからか

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