医薬経済オンライン

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泥沼化する「負担逃れ偽装」問題

全建国保のきわどい集金スキーム、厚労省の仕分けは?

2010年6月1日号

 被用者保険と国保のキメラの如き存在である「国保組合」で、組合と元組合員間に《払え》《いや払わぬ》という泥沼の騒動が起きようとしている。月に1度か2度、新聞各紙に載る「全国建設業国民健康保険組合」(全建国保、本部・東京=写真)でのことだ。 全建国保は大工や鳶職が加入する国保組合で、10年3月末現在、組合員8万6964人、その家族11万5063人、合計20万2027人という巨大な保険集団である。 その全建国保で、本来なら加入の認められない他業種もしくは無職者が、組合主導の〝偽装指南〟のもと、数百人単位で不正加入している事実が明らかになった。さらには、本来なら社会保険の適用を受けて従業員の健康保険料と厚生年金保険料を事業主負担ともども払わなければならない事業所が、やはり組合主導で、その適用を逃れるべく偽装を働いて1000件超も同組合に〝潜伏〟していた事実も判明した(...  被用者保険と国保のキメラの如き存在である「国保組合」で、組合と元組合員間に《払え》《いや払わぬ》という泥沼の騒動が起きようとしている。月に1度か2度、新聞各紙に載る「全国建設業国民健康保険組合」(全建国保、本部・東京=写真)でのことだ。 全建国保は大工や鳶職が加入する国保組合で、10年3月末現在、組合員8万6964人、その家族11万5063人、合計20万2027人という巨大な保険集団である。 その全建国保で、本来なら加入の認められない他業種もしくは無職者が、組合主導の〝偽装指南〟のもと、数百人単位で不正加入している事実が明らかになった。さらには、本来なら社会保険の適用を受けて従業員の健康保険料と厚生年金保険料を事業主負担ともども払わなければならない事業所が、やはり組合主導で、その適用を逃れるべく偽装を働いて1000件超も同組合に〝潜伏〟していた事実も判明した(※常

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