医薬経済オンライン

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新薬創出加算が抱える「ジレンマ」

MR、MSの貢献度をメーカーはいかに評価するか

(株)薬新 井高恭彦

2010年6月1日号

 華々しくスタートを切った新薬創出加算だが、ここまでの流れを見る限り、「滑り出し好調」とは言いがたい。次回薬価改定で加算品目になるか、ならないか。医療機関との価格交渉の矢面に立って当落ラインを形成する医薬品卸の経営幹部らが開始早々、「医療機関に対する加算の意義、目的の説明が不十分」と、メーカーに苦言を呈した。4月初旬、複数の卸関係者に「実際に医療機関に出向き、しっかり説明しているメーカーはどこか」と聞くと、名前が上がったのは、今改定で加算品目が多かった中外製薬くらい。その他のメーカーに対しては「日本製薬工業協会が作成した説明パンフレットすら配っていないところもある」と不満たらたらだった。その後、メーカー各社も本格的な説明に動き出したようだが、現時点でもまだ個別メーカー、地域ごとで取り組み度合いに濃淡があるという。 メーカーにも事情がある...  華々しくスタートを切った新薬創出加算だが、ここまでの流れを見る限り、「滑り出し好調」とは言いがたい。次回薬価改定で加算品目になるか、ならないか。医療機関との価格交渉の矢面に立って当落ラインを形成する医薬品卸の経営幹部らが開始早々、「医療機関に対する加算の意義、目的の説明が不十分」と、メーカーに苦言を呈した。4月初旬、複数の卸関係者に「実際に医療機関に出向き、しっかり説明しているメーカーはどこか」と聞くと、名前が上がったのは、今改定で加算品目が多かった中外製薬くらい。その他のメーカーに対しては「日本製薬工業協会が作成した説明パンフレットすら配っていないところもある」と不満たらたらだった。その後、メーカー各社も本格的な説明に動き出したようだが、現時点でもまだ個別メーカー、地域ごとで取り組み度合いに濃淡があるという。 メーカーにも事情がある。加

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