薬価論議を振り返る
グローバリズムと相容れない日本
第3回 MOSS協議、構造協議が進めたことと停滞したこと
2010年6月1日号
周知のように、医薬品承認には「規制」が重要な位置を占める。医薬品がグローバルに使われるには、医薬品が人体に使われる観点から、人種差、飲食慣行、生活習慣、製造・保管環境などさまざまな違いを考慮した承認規制が必要になる。こうした承認規制に関して国際的調和を図ろうとしたのが、90年代から始まった国際医薬品規制調和会議(ICH)だ。 この国際会議には、厚生省(現厚生労働省)と米食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品当局、そして各国の製薬団体が参加した。医薬品領域ごと、承認手続きの手法ごと、安全性確保のための規制のあり方などを細かくテーマ別に設定して、合意までのプロセスも、数段階に設定して国際的合意を得る取り組みだった。ICHは、終了を宣言されたことはなく、実質的にはまだ生きているが、一定の役割を終えたというのが一般的な見方だ。
周知のように、医薬品承認には「規制」が重要な位置を占める。医薬品がグローバルに使われるには、医薬品が人体に使われる観点から、人種差、飲食慣行、生活習慣、製造・保管環境などさまざまな違いを考慮した承認規制が必要になる。こうした承認規制に関して国際的調和を図ろうとしたのが、90年代から始まった国際医薬品規制調和会議(ICH)だ。 この国際会議には、厚生省(現厚生労働省)と米食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品当局、そして各国の製薬団体が参加した。医薬品領域ごと、承認手続きの手法ごと、安全性確保のための規制のあり方などを細かくテーマ別に設定して、合意までのプロセスも、数段階に設定して国際的合意を得る取り組みだった。ICHは、終了を宣言されたことはなく、実質的にはまだ生きているが、一定の役割を終えたというのが一般的な見方だ。
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録