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海外時報

新FDAの方向性は「プロセスの公式化」

承認拒否理由も白日の下に

2010年6月1日号

 オバマ政権の下におけるFDA(食品医薬品局)の運営は、保守的な共和党政権下と際立った違いを示す領域のひとつになるはずだと、多くが予測していた。が、ハンバーガー長官、シャルフスタイン副長官の体制が発足して1年、明確に指し示せる変化は確認できない。 もちろん、医療改革が政治の主題を占めていたこの期間、余計な波風は避けたかったであろうし、FDAへの信頼を損なう新たな安全性問題が出ることなく、〝静かに〟業務に専念できたこと自体が、数年前との違いと言えないこともない。政治的な思惑とは別にしてもFDAにとっては、09年度までの2年間で新たに雇用した2500人のスタッフの訓練と育成に追われた毎日でもあった。 批判に晒され、予算を削られて、士気が落ちるばかりだったFDAも、(ブッシュ政権と民主党多数派の議会の下の)08年度にようやく予算が増強され、戦後ベビー・...  オバマ政権の下におけるFDA(食品医薬品局)の運営は、保守的な共和党政権下と際立った違いを示す領域のひとつになるはずだと、多くが予測していた。が、ハンバーガー長官、シャルフスタイン副長官の体制が発足して1年、明確に指し示せる変化は確認できない。 もちろん、医療改革が政治の主題を占めていたこの期間、余計な波風は避けたかったであろうし、FDAへの信頼を損なう新たな安全性問題が出ることなく、〝静かに〟業務に専念できたこと自体が、数年前との違いと言えないこともない。政治的な思惑とは別にしてもFDAにとっては、09年度までの2年間で新たに雇用した2500人のスタッフの訓練と育成に追われた毎日でもあった。 批判に晒され、予算を削られて、士気が落ちるばかりだったFDAも、(ブッシュ政権と民主党多数派の議会の下の)08年度にようやく予算が増強され、戦後ベビー・ブ

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