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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第11回 プラスグレルが適した患者の選別も

2010年6月1日号

 TRITON-TIMI38によれば、経皮的血管再形成処置(PCI)を受ける急性冠症候群(ACS)の患者に対してプラスグレルは、出血リスク上昇を伴うが、強力な心臓血管イベント防止効果を示し、1日5.45ドルとクロピドグレルより18%高い価格でも処置に伴い失う余命を0.102年減らし、総医療費221ドルを節減できる。 E.M.マホニー(セントルークス・ミッド・アメリカ心臓研究所)らの「計画されたPCIを受けるACS患者に対するプラスグレルとクロピドグレルの費用対効果」(サーキュレーション1月5〜12日)は、臨床結果も費用も優れる相対優位の状況は条件次第で変わる様も説明している。表1、2は2剤を用いた患者群の14.7ヵ月の総費用と失った余命の差を見ている。 公的保険より医療費が高い民間保険ベースならプラスグレルの節減効果は膨らむが(表1-①)、出血リスク②、臨床研究期間を超えた平均余命と費用の影響③④...  TRITON-TIMI38によれば、経皮的血管再形成処置(PCI)を受ける急性冠症候群(ACS)の患者に対してプラスグレルは、出血リスク上昇を伴うが、強力な心臓血管イベント防止効果を示し、1日5.45ドルとクロピドグレルより18%高い価格でも処置に伴い失う余命を0.102年減らし、総医療費221ドルを節減できる。 E.M.マホニー(セントルークス・ミッド・アメリカ心臓研究所)らの「計画されたPCIを受けるACS患者に対するプラスグレルとクロピドグレルの費用対効果」(サーキュレーション1月5〜12日)は、臨床結果も費用も優れる相対優位の状況は条件次第で変わる様も説明している。表1、2は2剤を用いた患者群の14.7ヵ月の総費用と失った余命の差を見ている。 公的保険より医療費が高い民間保険ベースならプラスグレルの節減効果は膨らむが(表1-①)、出血リスク②、臨床研究期間を超えた平均余命と費用の影響③④を

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