リーダーのための読書論
一度きりの人生をどう生きるか
第39回
株式会社ファーマネットワーク 榎戸誠
2010年6月1日号
A その『人生の午後を生きる』(宮迫千鶴著、筑摩書房)って、どんな本なの? B 画家、評論家、エッセイストの著者が、40歳のとき、静岡の伊豆高原に転居する。そこでの、海を愛で、雑木林を散歩し、季節の移ろいを楽しむ暮らしぶりを綴ったエッセイだよ。 A その人は、誰かさんと一緒で、自然が好きなのね。 B 著者がこう言ってるよ。「『一度きり』はなにも自然だけの神秘ではない。私たちの人生もまた『一度きり』の神秘に満ちている。だから自然についてのセンスが敏感になるということは、この人生を生きることについてより敏感になるということなのである」って。60歳で亡くなったけど、夫によれば、「トシをとったいまのほうが心が落ち着いていてずっと幸福」と言っていたそうだよ。ところで、この『夢見つつ深く植えよ』(メイ・サートン著、武田尚子訳、みすず書房。出版元品切れ...
A その『人生の午後を生きる』(宮迫千鶴著、筑摩書房)って、どんな本なの? B 画家、評論家、エッセイストの著者が、40歳のとき、静岡の伊豆高原に転居する。そこでの、海を愛で、雑木林を散歩し、季節の移ろいを楽しむ暮らしぶりを綴ったエッセイだよ。 A その人は、誰かさんと一緒で、自然が好きなのね。 B 著者がこう言ってるよ。「『一度きり』はなにも自然だけの神秘ではない。私たちの人生もまた『一度きり』の神秘に満ちている。だから自然についてのセンスが敏感になるということは、この人生を生きることについてより敏感になるということなのである」って。60歳で亡くなったけど、夫によれば、「トシをとったいまのほうが心が落ち着いていてずっと幸福」と言っていたそうだよ。ところで、この『夢見つつ深く植えよ』(メイ・サートン著、武田尚子訳、みすず書房。出版元品切れだが
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