査定率格差の原因は「審査委員」
支払基金、レセプト「タスキ掛け審査」結果が示すものは
2010年5月15日号
ケヴィン・コスナー扮する財務省捜査官=エリオット・ネスが判決直前、「陪審員の入れ替え」を要求する。陪審員が全員、被告のアル・カポネに買収されていたからだ。「あなたも買収者リストに載っている」と判事を脅して無理を通し、結果、不可能と言われていた有罪判決を勝ち取る。映画『アンタッチャブル』の、胸のすくような結末である。 その、映画さながらの「陪審員入れ替え」が、社会保険診療報酬支払基金で行われた。 といっても、買収云々の物騒な話ではない。審査の〝成果〟である「査定率」に地域間の格差が存在し、これが批判の的になっているものだから、「同じレセプトを使って異なる審査委員会が交互に審査し合ってみたらどうなるか?」という自己点検を試みたのである。 地域間の差異の現状は図1での通り。最高の大阪(請求点数1万点当たり28.4点の査定)と最低の宮崎(同7.1点)...
ケヴィン・コスナー扮する財務省捜査官=エリオット・ネスが判決直前、「陪審員の入れ替え」を要求する。陪審員が全員、被告のアル・カポネに買収されていたからだ。「あなたも買収者リストに載っている」と判事を脅して無理を通し、結果、不可能と言われていた有罪判決を勝ち取る。映画『アンタッチャブル』の、胸のすくような結末である。 その、映画さながらの「陪審員入れ替え」が、社会保険診療報酬支払基金で行われた。 といっても、買収云々の物騒な話ではない。審査の〝成果〟である「査定率」に地域間の格差が存在し、これが批判の的になっているものだから、「同じレセプトを使って異なる審査委員会が交互に審査し合ってみたらどうなるか?」という自己点検を試みたのである。 地域間の差異の現状は図1での通り。最高の大阪(請求点数1万点当たり28.4点の査定)と最低の宮崎(同7.1点)の間
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