医薬経済オンライン

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薬価論議を振り返る

米国にこじ開けられた医療市場

第2回 市場開放要求の歴史を知る

2010年5月15日号

 当たり前の話だが、医薬品、医療機器はすべて国産品で賄うというわけにはいかない。中国製食品で事故があり、そのために中国製品を買わないでおくことは、当座はできても恒常的には難しい。 食品ですらこうだから、医薬品、医療機器の世界は、製品自体がほとんどグローバル化しており、何らかの事由、安全性や治療指針、公衆衛生面といったテーマで、市場から撤退を求めるということはまず無理な話だ。とくに医薬品などは、食品に比べユーザーの選択の幅が極端に狭い。特定の疾患に使うカテーテル、ステントの代替製品はまずないし、例えば新薬が出始めたとはいえ、血栓管理を行う抗血栓剤は、今のところ繁用されているのはアスピリンとワルファリンしかない。日常診療で、一般臨床医が使い慣れているという意味でだが、両剤とも患者の症状の程度、予防のベネフィットの勘案によって使い方が違う。医...  当たり前の話だが、医薬品、医療機器はすべて国産品で賄うというわけにはいかない。中国製食品で事故があり、そのために中国製品を買わないでおくことは、当座はできても恒常的には難しい。 食品ですらこうだから、医薬品、医療機器の世界は、製品自体がほとんどグローバル化しており、何らかの事由、安全性や治療指針、公衆衛生面といったテーマで、市場から撤退を求めるということはまず無理な話だ。とくに医薬品などは、食品に比べユーザーの選択の幅が極端に狭い。特定の疾患に使うカテーテル、ステントの代替製品はまずないし、例えば新薬が出始めたとはいえ、血栓管理を行う抗血栓剤は、今のところ繁用されているのはアスピリンとワルファリンしかない。日常診療で、一般臨床医が使い慣れているという意味でだが、両剤とも患者の症状の程度、予防のベネフィットの勘案によって使い方が違う。医薬

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